J New Info (最近訪ねてみた産業博物館)

(Recent Museum Visit) 

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東京・渋谷の「刀剣博物館」を訪問した
  ― 歴史文化資料としての「日本刀」の価値を内外に示す美術館

 東京・渋谷に珍しい日本刀の美術博物館があるのを発見した。名前は「刀剣博物館」。日本の誇るユニークな美術文化財また歴史資料としての「日本刀」の価値を顕彰、保存し、公開する博物館である。

昭和43年に「日本美術刀剣保存協会」によって設立されたもの。館内には、見事な「刃文」をもつ国宝級の「日本刀」が数多く展示されており、その黒ずんだ鋭い輝き、奥深い重厚さに魅了される。数百年の時を経た作品も展示されていたが、いささかも古さを感じず圧倒的な作品の見事さが目立つ。刀鍛冶の優れた「匠」としての技量に改めて感心させられる。また、刀身を形作っている刀装具「柄」、「鐔」、「鞘」なども見事で、日本的工芸技術の素晴らしさを体現している。これらは実用性と美的価値を融合させた機能美の粋と感じざるを得ない。

(この「刀剣博物館」は、2018年に両国「安田庭園」の一角移転し新装オープンしている。新施設には未だ訪問していないが近く見学してみたい。)
刀剣博物館案内
http://www.touken.or.jp/museum/

 ― 日本のエレクトロニクス産業の歴史を語る「科学未来館」

 

 東芝未来科学館を訪ねて
   ― 日本のエレクトロニクス産業の歴史を語る「科学未来館」

最近、川崎にある「東芝未来科学館」を訪問してきた。この「未来科学館」は、東芝の技 術開発の成果を伝える目的で設立されたものだが、併せて、日本の電子電気産業技術の歴史を示す貴重な博物館ともなっている。設立の基本コンセプトは、エレクトロニクスを中心とした最先端技術・科学の展示と情報発信、科学技術教育への貢献、産業遺産の保存・歴史の伝承となっている。

Hatsuden Try (Power generation trails)
発電トレイル展示 from: HP

館内の展示は、現代の科学技術の成果をビジュアルに観察できる数々の工夫がこらされていて、最近の科学技術の発展や歴史を生で体験できる。また、日本の近代産業遺産に連なる歴史展示も魅力の一つである。

横浜「シルク博物館」を訪ねる
  ―生糸・絹生産の歴史に近代産業史の曙をみる

 「シルク博物館」は、生糸・絹織物に関する総合的な展示博物館。横浜の中心街の一つ中区山下町、山下公園の近く日本大通りに面した「シルク国際貿易観光会館」の中に設けられている。近くには、「横浜開港史料館」、「横浜開港資料館」などもあり、日米和親条約が締結された記念すべき土地でもある。また、明治初期、生糸貿易を中心に外国貿易商人が活躍する「居留地」の一角でもあった。同博物館は、「昭和34年横浜開港100周年」を記念して英国ジャーディン・マンセン商会(当時居留地内)のあった場所に設立され現在に至っている。

 館内には、日本の絹産業の発展の歴史を中心に、横浜と絹の歴史、絹の製造工程、絹の服飾工芸品などを展示しており、絹産業の技術や工芸の発展を促すこと、絹産業の普及。広報を目的としている。ここには、蚕・生糸・絹織物に関する日本や世界や日本の多様な品々が陳列されており、製作過程に関わる種々の機械や道具なども実地体験出来るように工夫されている。その歴史的重要性に鑑み、2011年には天皇・皇后陛下も、この施設を訪問している。

東京 世田谷の「樫尾俊雄発明記念館」を訪ねる
 ー電子技術製品の独自開発に挑戦したカシオの実像をみる

かねがねカシオの初期計算機、時計、電卓、音響機器の開発の歴史に関心があったことかCasio-Museum pic xxら世田谷にある「樫尾俊雄発明記念館」を訪ねてみた。カシオの技術開発の背景を知る良い機会であった。記念館は小田急線の成城学園前から徒歩15分ほどの一角にあり、樫尾氏が住居兼仕事場として住んでいた自宅を記念館として改造し一般に開放したもの。カシオ創立者の開発に関わった時の息吹や雰囲気が伝わってくる暖かみがある施設である。2012年に現在のかたちで開館した。今も多くの人が来訪し、カシオの製品群とこれらの開発にいたる歴史に改めて思いをめぐらすことができる。

  世界遺産の富岡製糸場を訪ねる 
    ―日本の近代化と絹糸産業の揺籃期を世界大でみるー

 群馬県富岡市にある「富岡製糸場」が、2014年、他の関連施設と共にユネスコThis image has an empty alt attribute; its file name is Tomioka-Overview-x01.jpgの世界遺産に指定されたことはよく知られている。富岡は私の生まれ故郷でもあり、過日、この製糸場蹟を訪ねてみた。この施設は、明治5年、当時の輸出品の花形であった生糸生産振興と輸出促進のため国営模範工場として設立され、明治期の絹産業発展の基となった。明治初期の赤煉瓦の建屋や宿舎、初期の繰糸作業跡などがそのまま残っており、当時の絹糸生産模範工場の操業の姿がよく再現されている。

公文書と絵図に見る明治日本の鉄道開業
  ーいかにして日本の鉄道は開設に至ったかー明治鉄道創生記ー 

明治5年(1872) 10月15日(198、日本ではじめての鉄道が新橋横浜間に開設された。今から150年前のことである。この鉄道開通を記念して国を挙げての開業式が行われた。これを見物しようと沿道には大勢の群衆集集まり、爆走する蒸気機関車に驚き西洋機械技術の先進性を自覚した。それから約一世紀半、日本は、今や全国27000キロに及ぶ鉄道網を持つ、世界でも先進的な鉄道王国の一つに躍進している。  この嚆矢となった明治の鉄道開業はどんな背景の基にどのような経過で実現に至ったのか・・・。そこで、今回国立公文書館のボランティアとなったことから「明治鉄道開業」をテーマにした展示資料調査を試みることにした。この記事は、この準備に使った資料の概要。

日立の「小平記念館」を訪ねる

―日立製作所の創業者小平浪平の歩みと日立の歴史を知る―

 電気産業大手の日立製作所の創業者を記念する「小平記念館」が茨城県日立市にある。 秋の深まる11月下旬、茨城県日立にある「小平記念館」を訪ねた。コロナ禍の下、入場が制限されている中であったが、係員の方が親切に対応し、無事見学を果たすことが出来た。 この記念館は、広大な日立製作所工場内に昭和30年代に設けられた企業博物館である。 そこでは日立の創業者である小平浪平氏の技術者・経営者としての足跡をたどりつつ、併せて、日立製作所の成り立ちや発展の経緯が丁寧に紹介されている。 また、博物館域内には、小平が日本で最初の国産電動機を製作したという作業所「創業小屋」も設置されており、往事の技術的挑戦とモノづくりへの情熱を彷彿とさせる。博物館は、四つの展示セクションに分かれていて、順に、小平氏を偲ぶコーナー、小平氏の日立市への貢献(町づくり、人づくり)、日立の製品・技術発展の歴史(①創業から戦後復興、②戦後から現在まで)、そして復元された「創業小屋」の展示となっている。

NTT技術史料館を見学する

―日本の電信電話のルーツと技術発展の歴史を知るー

NTT- Logo x01 友人の勧めもあって東京・三鷹にある「NTT技術史料館」を訪ねてきた。今や、NTT- View x02あらゆる情報が瞬時に世界とつながるインターネットの時代に入っている。このような変化はどのようにしてもたらされたのか。こういった疑問を持って「NTT技術史料館」を訪ねてみた。史料館はNTTグループによって2000年に設立したもので、通信技術関係の歴史史料、各種実物機器の豊富に展示している。訪問者は、これらNTT- history x01展示を通じてNTTの開発した情報通信技術のありようを見ることが出来るほか、日本の電気通信発展全体の歴史をさぐることもできる。館内は「歴史をたどる」と「技術をさぐる」の二部構成になっており、日本がどのような形で通信、電話、情報機器を発展させてきたかがよくわかる展示である。 特に、初期の電信・電話の導入期の逸話、電気通信のNTT- View x03原理や発展の歴史、電子機器の技術情報や機能などの解説も詳しい。展示は多岐にわたっており施設も巨大で一日では回りきれない膨大な展示内容を誇っている。今回の訪問では、時間の制約もあり技術的に複雑な展示は避け、日本の電気通信の発展を社会的な背景との関係を意識しつつ見学してきた。

東京メトロの地下鉄博物館を訪ねる

   ― 東京の地下鉄の歴史と技術を知るー

T Metro- Logo x01 東京の地下鉄利用者は東京総人口に匹敵する一日平均延べ1000万人以上に達するとT Metro- Outlook x01いわれる。また、路線数13、駅数は130以上と世界でも類例を見ない規模と密度である。現在、この地下鉄は、このように首都圏住民にとってなくてはならない通勤、交通の公共交通手段である。地下鉄網がどのように形成され、日々運営されているのか。こういった関心から都内にある東京メトロの「地下鉄博物館」を先日訪ねてみた。T Metro- Outlook x02博物館では、車両の実物、モデルで多数展示して、日本、特に東京で地下鉄がどのように発展してきたかのかを紹介していた。また、地下鉄車両・駆動システムの変遷、地下工事の仕組み、制御システムや運行システムのあり方なども実際の装置やシミュレーT Metro- history x05ションモデルなどで詳しく解説している。特に、多くの展示物は、実際に操作を体験できることにも特色があり、訪問者には人気の施設である。私にとっては、初めて知った地下鉄の歴史、地下工事の手法、鉄道技術や装置などが多数あり非常に勉強になった。子供達の来訪も多く親しみやすい施設となっている。以下は、この博物館の内容紹介

新宿・四谷の「消防博物館」を訪ね防災の歴史を知る

ー 江戸・東京の消防・防災の歩みを学べる貴重な博物館 ー

Fire M- logo x01 日本の火災と防災の歴史を扱う博物館が東京新宿の四谷にある。Fire M- Overview x02名前は「消防博物館」(東京消防庁)。先日、この博物館を訪ねてきた。日本では古くから大火災が数多く発生し都市住民を悩ませてきたことはよく知られる。 江戸市街を見てみても、江戸時代には、江戸の町全体を焼Fire M- current x07Fire M- Illust x03き尽くすほどの大火が何回となく起き大きな被害をもたらしてきた。明治以降も依然として大規模火災は後を絶たなかった。これを踏まえ、消防博物館は、これまでの火事災害の実態を示すとともに、「消防」の歴史と制度・技術の内容など伝えている。Fire M- Edo x02展示では、実際に使用した消防Fire M- Illust x19車両、機材、火災に関連したジオラマ、写真・絵図などを通じ防火防災制度の変遷、消防車両・機器の発展、現在の防火対策の内容などが詳しく伝えている。特に、江戸時代の火消制度や明治以降の消防体制の変化については、あまり知られていない内容も含み貴重である。訪問を通じて、日本、特に首都圏東京における火災との長い戦いと防災の歴史を知るには最適の施設であろうと感じた。

浜松の「楽器博物館」を訪ねる

ー世界にある多様な民族楽器のルーツを探る博物館

H Music M- logo 01 今年の浜松旅行の際、市内にある「浜松市楽器博物館」に立ち寄り見学してH Music M- outlook 01きた。 浜松は、ヤマハやカワイ、そしてローランドなどの楽器メーカーが集中しており、市自体も「音楽のまち」を表明している。このシンボル的な施設が「楽器博物館」であった。内容的には「世界楽器歴史博物館」ともいえる施設で、ヨーロッパをはじめ、アジア、中東、アフリカ、オセアニアなどに存在する歴史的特徴的な楽器類を1500点以上収集・展示H Music M- outlook 02し、それぞれの由来、特徴、歴史を詳しく伝えている。特に、設置されたイヤホンで、それぞれの奏でる音を楽しめるのはうれしい。ヨーロッパの有名な歴史的なピアノ名品のほか、日本で歴代生産されてきた特徴あるピアノが並んでいて、日本のものづくり文化の背景も感じさせてくれる。

所沢航空発祥記念館を訪ねてきた

  —   日本と世界の航空産業の歴史を探る記念館

Aviation M- Logo x01

東京・所沢に日本の航空機に関する史料館があるというので先日行ってきた。名前Aviation M- outlook x01は「所沢航空発祥記念館」。日本初の正式な飛行実験を記念して1993年開館した施設で、「所沢航空公園」内に設けられている。記念館には、日本がこれまで開発・導入した航空機に実物あるいはレプリカが豊富に展示されており、日本の航空機産業の歴史をみるのに最適な施設である。また、世界の飛行技術の発展、日本の航Aviation M- outlook x03空史の展開、所沢飛行場の沿革、各種航空施設の概要などが詳しい解説されているほか、飛行施設のシミュレーターなども用意されていて一般の人も楽しめる。屋外には国内初の民間機YS-11なAviation M- outlook x04どの実物が展示されていて興味深い。広い航空公園内には、航空関係のモニュメント、緑地、スポーツ・文化施設などもあり、秋日の一日を楽しむことが出来るようになっている。

日産横浜工場と「日産エンジン博物館」を訪問

―日産自動車の歴史背景とエンジン技術開発の行方を探る

Nissan E- Logo x001 日産自動車は、現在、幾つかの経営上の課題を抱えているが、日本の自動車産業Nissan E- Overview x001発展の経過において常に重要な役割を果たしてきたことは確かである。特に、技術面では業界をリードする立場にあったと評価される。この日産の発展と盛衰の歴史の一角を示す博物館が横浜にあるというので先日訪ねてきた。名前は日産「エンジン博物館」である。日産は、1930年代、横浜に最初の組立工場を建設するが、この記念すべNissan E- engines x002き「横浜工場」の社屋を利用して博物館としてオープンさせたのがこの博物館。 博物館には、歴代の自動車エンジンの実物とその技術の詳しい解説、そして日産の創業・発展の歴史を示す写真・パネル多数が展示してある。日産の技術開発への取り組みの熱意と工夫が伝わってくる。日産のみならず自動車企業全体の歴史的発展をみる上で非常に参考になる内容である。

いすゞ自動車の博物館「いすゞプラザ」

― 長い歴史を持つ商用車専業メーカーの歴史と製作技術を記す展示が特色

IsuzuP- logo x03 先回、日野自動車の博物館「日野プラザ」を紹介したが、今回は、日野IsuzuP- Entrance x01と肩を並べる日本の商用車メーカー・いすゞの施設が藤沢にあるというので訪ねてみた。 「いすゞプラザ」という名で2017年にオープンしたばかりである。非常によく整った施設で、いすゞの最新機能を備えたトラックやバスを展示するほか、いすゞ自動車の歴史、歴代のエンジン、トラックなIsuzuP- Exhibit hall x03ど商用車の製作過程が技術解説を踏まえ細かく紹介されている。日本の自動車産業をみる上で非常に参考になるミュージアムと思えた。

日野自動車のトラック・バス博物館を訪

― 日野の技術ルーツと現代の取り組みを知るー

Hino Auto- logo x01 日野自動車は、いすゞ自動車と並んで、日本でも有数の商用車専業メーカーHino Auto- overview x01で、トラック・バス車部門では世界的にも広いマーケットシェアをもつ。この日野自動車がトラック、バスに関する専門展示博物館として1997年開館したのが「日野オートプラザ」(東京小平市)である。今年8月、ここを興味を持って訪ねてみた。ここでは日野の100年の歴史を振り返り、歴代の製Hino Auto- overview x02作エンジン、トラック、バス、近年の商業車への取り組みなど日野自動車の発展史が詳しく紹介されている。館内には、時代ごとの日野のトラック、バHino Auto- truck x05ス、乗用車の実物、縮尺の模型とジオラマ、自動車開発の歴史や技術を示す写真・映像が一般にもよくわかるように順序立てて展示されている。とりわけ館内に設置された回廊式フロアにある壁面パネルの社史展示コーナーは見事である。

東京農工大「科学博物館」を訪ねてみた

―日本の生糸・絹産業の発展を記す貴重なコレクションを展示―

Tuat M- logo x1 東京小金井にある科学博物館(東京農工大)を8月初旬に訪ねてみた。蚕糸・絹製Tuat M- Outlook x1品は、明治の初めから昭和にかけ日本の最も重要な輸出産品の一つであったことはよく知られる。また、絹は日本の産業近代化に大きな役割を果たした。このため、科学博物館には、明治以降の歴史的な紡績、織機、養蚕施設、蚕種サンプル、各種繊維機器、近年の化学繊維Tuat M- Outlook x3動向を示す豊富な展示が多く収集され閲覧に供されている。中には、江戸から明治にかけての養蚕を題材にした珍しい錦絵の展示もみえる。絹産業に興味のある人には必見の博物館であろう。ちなみに、農工大は明治初期の内務省傘下の農事修学場が起源となり設立され大学で、戦後1949年、農業と工学を融合させた特徴のあるTuat M- Silk x1国立大学として新しく設立されたもの。このため、博物館は、当初より繊維関係(特に蚕糸・絹)、繊維関係の研究・教育、収集に携わってきたことで知られていた。また、博物館では、展示を題材にしたイベント、講演会、工学実験なども定期的に催しており、学内だけでなく広く教育普及に取り組んでいるなど開かれた博物館を目指しているようだ。

日本工業大学の「工業技術博物館」を訪ねる

ー 博物館の展示から日本の機械産業の発展の基盤をみる

Museum NIT- Logo x01埼玉にある日本工業大学構内に「工業技術博物館」があると聞いて先日訪問してMuseum NIT- Overview x05みた。同大学は実践的で高度な工学教育を行っていることで広く知ららる。博物館には、明治以降の日本の産業発展に貢献した各種の工作機械類、歴史的な機械設備が数多く動態保存されていた。また、先進的なNC装置、エンジン、省エネ・ガスタービンなど最近のMuseum NIT- Overview x03産業機械を展示されているほか、明治大正期に機械加工に関わる町工場の様子も再現されており、日本の「ものづくり」がどのように現場で展開されてきたかを観察できる。日本の産業発展の姿を機械産業の視点から見るには最適の博物館である。なお、同博物館の所蔵する270点余は日本機械学会の「機械遺産」(2018)に指定されている。

筑波・宇宙開発センターを訪問してみた

――筑波で日本の宇宙開発の歴史と現状をみるー

JAXA Tsukuba- illust x01 最近、日本では宇宙探査機「ハヤブサ」による小惑星「りゅうぐう」への着JAXA Tsukuba- outlook x01地成功が大きく報じられている、この10億キロ離れた惑星にピンポイントで着陸させた技術力には感心させられる。こういったことから、今年、筑波の宇宙開発センターを訪問したときのことを思いだした。この宇宙センターには日本が歴代打ち上げた人工衛星、宇宙ステーション、ロケットなどが一堂に展示されていて、日本の宇宙開発JAXA Tsukuba- outlook x03技術の歴史をつぶさに見ることが出来る。関心のある方は、この筑波・宇宙センターを見学することをお薦めする。この記事は、このときの訪問の印象と日本の宇宙開発への挑戦の姿を写真などで追ったみたもの。私自身も、50年代からの日本のロケット開発、科学宇宙衛星への取り組み、最近の成果など学ぶことが多かった。

♥ トヨタ産業技術記念館を訪ねる(2)-「自動車館」-

トヨタの自動車産業の沿革と技術開発の歴史をみる

Toyota A- Illust x18 先回、産業技術館の繊維館を紹介したが、今回は、それに続く「自動車Toyota A- overview x 04館」の訪問記録となっている。現在のトヨタは1930年代から繊維機械で蓄積した技術と資本を生かしながら20世紀の代表的産業である自動車生産を目指している。この歴史的取り組みと現代における自動車技術の姿を体系的に示したのが「自Toyota A- First stage x06動車館」である。館では、特に、創業時の逸話とともに、自動車の構造、開発技術の推移、生産技術の進化などを、代表的車種の展示、生産設備の動態展示を交えて紹介しており、トヨタの歴史と技術体系を知る上で貴重な施設であると思えた。また、この館は、日本の機械産業の技術発展の姿を総合的に示す最も充実し魅力ある企業博物館と位置づけられよう。

♥ トヨタ産業記念館を訪ねる(1)「繊維館」

トヨタの技術源泉と繊維機械事業の発展をみる 

ToyotaT- Logo x01 昨年、名古屋での研究集会に参加する機会があり、この機会を利用して「トヨタToyotaT- View x01産業技術記念館を見学訪問してきた。現在、自動車産業を巡っては、環境対策、電気自動車へのシフト、自動運転化技術の開発など非常にホットな話題にあふれるが、こんな中、自動車産業の成り立ちや今後を考える上で非常に参考になる企業博物館であった。これはそのときの訪問記録です。記念館内部は、大きく繊維機械に関ToyotaT- loom x04ToyotaT- Illust x02する「繊維機械館」と、自動車に関する「自動車館」の二つから構成されており、かつ、創業者の豊田佐吉・喜一郎の事績を示す「トヨタグループ館」が併設されている。今回は、まず、繊維館の紹介。

♣ 浜松のスズキ歴史館を訪ねる

自動織機からバイク、そして自動車への成長軌跡をみる

SuzukiM- logox01 久しぶりに浜松へ行ってきた。改めてバイクの世界的メーカー ホンSuzukiM- View01ダ、スズキ、ヤマハの三社は静岡県浜松地区周辺で生まれたことを思い出した。また、軽自動車部門でスズキはアジアで大きなシェアを握り、特にインドではスズキの名はよく知られている。これら日本の二輪車、軽自動車メーカーの発展を、“スズキ”の事業展開を軸に紹介しているのが浜松市の「スズキ歴史館」である。この2009年に誕生した歴史館には、スズキが、明治期に織機機SuzukiM- View02械製作として創業して以来、戦後、二輪車部門に転換して発展し、軽自動車部門にも進出して世界的なメーカーに進化していった軌跡が集約され展示されている。日本の二輪車産業、自動車産業、ひいては機械産業の発展をみる上でも興味深い企業博物館であった。

♣ ミズノ・印刷ミュージアム(東京・築地)を訪ねる

         ー 印刷の歴史と文化を訪ねる印刷博物館

Mizuno- view x01先日、貴重な歴史的印刷物を収集展示しているという私設の博物館があMizuno- view x05ることを発見して訪ねてみた。このミュージアムは、東京・入船にある中堅の印刷メーカー・ミズノプリテック社が設立したもので、日本の古代印刷物、室町・江戸時代の木版本、明治初期の印刷物、のほかグーテンベルグ以来の古典的活版印刷本を幅広く集め展示していMizuno- Exhibt x04る。また、印刷物だけでなく、欧米や日本で古く使われていた貴重な手押し式活版印刷機も数多く展示している。日本で最初の活版印刷機も展示されていて印刷の歴史をひもとく上では貴重な博物館となっている。決して大きな施設ではないが館内の展示は充実しており東京・中央区の「まちかど展示館」にも指定されていている。以下は、このコレクションの内容と博物館設立の経緯と意味を考えてみたもの。

♣ 世界カバン博物館(東京・浅草)を訪問

   ―日本のカバン・メーカー“ACE”の圧巻のカバンコレクションー

Bag M- illust x-01 現在、旅行となると必須なのはカバンとスーツケース。古来よBag M- Overview x-01り人は旅をするために必要な携行用具を様々に工夫してきた。袋状のものや箱形の携行具、肩提げの篭や腰につける巾着、大型の葛籠状のもの、そして、現代ではリックやスーツケース、キャリングケースなど種類に枚挙に暇がない。この博物館は、これらを時代別、国地域別に集め展示していて非Bag M- Overview x-03常に面白くためになる。私も、先日、この博物館を訪問して見学してきた。日本の古い運搬具をはじめ、西洋の18,9世紀の旅行具、現代のブランドバッグなどが多く展示してあり大変に興味深いものであった。 また、博物館は、日本のスーツケース・メーカー”ACE”社の沿革も紹介しており、日本のカバン産業の発展をみる上でも貴重である。

♣  トッパンの印刷博物館を訪ねて

ー印刷技術の発展と社会変化の関係を語るトッパンの印刷博物館ー

print m- logo x-01 東京・文京区小石川にある印刷大手トッパン本社内に、世界と日本の出版文print m- outlook x-04化の歴史を展示する「印刷博物館」がある。私も、先月、この博物館を訪ねてきた。博物館では、印刷に関わる文字や図像の表現技術の発展、印刷と社会文化とのつながりなど幅広い視点で展示している。たとえば、古代オリエントや中国古代の印刷、日本の木版印刷、グーテンベルグに始まる西print m- outlook x-03洋の活版印刷、日本の近代的印刷技術の発展、現在の多様な印刷技術・文化の変遷がよく示されている。特に、総合展示室に至る回廊の壁面飾られた印刷物のレプリカは圧巻の迫力でる。
以下に、展示構成の詳しい内容と特色、展示に示された印刷の歴史、印刷と社会の関わりなどについて、展示に沿って考えてみた。

♣ ノリタケの陶磁器博物館を訪ねて

Noritake- logo-x01 江戸時代以前から日本の陶磁器は西洋への貴重な輸出品の一つで、美術品Noritake- Overview-x02としても珍重される工芸品であった。しかし、西洋で日常的に使われる洋食陶磁器の工業的製作は全く新しい分野で、明治になって初めて手がけられたとされる。この事業を推進したのがノリタケ(旧名・日本陶器)である。このノリタケが、創業の地である名古屋西区に「ノリタケの森」緑地公園を開設した。同社の100周年を記念してのものだった。その公Noritake- Artworks-x09園の中にはノリタケの創業の歴史とその作品群、そして製作過程を展示するミュージアムが設けられている。私も、機会があって今年10月この博物館を訪ねてみた。 博物館では、洋食陶磁器、特にボーンチャイナとその技法、ノリタケの美術陶磁品制作の仕組みと特色、古くからのノリタケ・ブランドの作品群が幅広く展示されている。また、併せてノリタケが洋食器制作をベースに広げてきたセラミック事業の全体も紹介している。

♣  御木本幸吉記念館を訪ねる

Mikimoto-H Kokichi x04 三重県鳥羽の真珠島には「真珠博物館」のほか、養殖真珠を世界で初めて作り出Mikimoto-H Hall x01した御木本幸吉の「記念館」がある。真珠博物館を見物した後、この「記念館」にも立ち寄ってみた。ここでは、若くして真珠養殖に取り組み、多くの困難に直面しつつ養殖真珠事業を成功させた幸吉の波瀾に富んだ生涯が、多くの写真や実物、説明パネルによって丁Mikimoto-H Hall x03寧に展示されている。どのように養殖真珠が作り出され、日本の真珠宝飾産業として成長していったかが、御木本という人間像を通して伝わってくる記念館である。

 

♣ 鳥羽のミキモト真珠博物館を訪ねる

Mikimoto M- Logo x01 ミキモトで知られる三重県鳥羽市真珠島の「真珠博物館」を訪ねてみた。真珠島Mikimoto M- Museum x04は御木本幸吉が初めて養殖真珠の開発の成功した記念すべき場所で、伊勢志摩地方の観光スポットの一つともなっている。博物館では、真珠の構造や性質、真珠養殖の仕組みや育成、宝飾加工などを詳しく解説展示している魅力の場所であMikimoto M- Miki treasure x01る。また、有史以来、真珠がどのように宝石Mikimoto M- M history x08 として珍重されるようになってきたかを貴重な歴史的作品群とともに紹介している。歴代のミキモトが製作してきた見事な真珠美術工芸品のコーナーもあり訪問者の目を引く施設となっていた。宝飾のデザインや真珠の歴史、真珠の魅力や構造を知る上で貴重な博物館である。 この島には、養殖真珠を普及させた御木本の「御木本幸吉記念館」もあり、併せて見学することで日本の真珠宝飾産業の発展の歴史も探ることができる。(記念館については、別の記事で紹介)

♣  日本郵船歴史館を訪問してみた

— 日本海運事業と幕開けと三菱財閥の生成をみた

NYK- Logo x01.JPG 先日、横浜にある「日本郵船歴史博物館」を訪ねてきた。そこには明治NYK- Maritime x14.JPG維新前後からの日本の海運事業が、政府の厚い支援を受けながら発展してきた様子がよく伝えられていた。また、これに先立って「三菱歴史資料館」にも立ち寄ったのNYK- Maritime x23.JPGで、三菱財閥がどのように日本郵船と結びつき、かつ海運事業から造船、機械、電機、そして金融・商事を発展させ日本を代表する財閥に成長していったかがよくわかった。これは両者を訪ねたときの印象記。

♣  東京都水道歴史館を訪問

東京の都市水道のルーツを訪ねてー江戸の上水システムと現代ー

Water M- illust 09 19世紀江戸の人口はすでに百万を超えていたという。この巨大な人口と市民生活Water M- overview 01を支えた用水のネットワークは他の都市では類例を見ないほど整備されたたものであった。この江戸期の給水技術から現代の水道システムに至るまでの歴史を伝える博物館が「東京水道歴史館」でWater M- overview 04ある。先日、この歴史館を訪ねてみた。展示は、「水」の大切さとその利水開発に取り組んできた人間の努力と知恵を十分に感じさせてくれるものだった。
これはその訪問記録。

 

 浅草の日本文具資料館を訪ねて

       ー内外の文房具を集めた珍しい歴史博物館見学

Bungu- illust x14 浅草橋近くに筆記用具に関する面白い資料館があると聞いて、先日、訪問してBungu- outline x01きた。その名は「日本文具資料館」。内外の事務・教育関係の文具を一堂に集め展示している。古代の筆記道具や歴史資料、中国や日本の毛筆や硯、鉛筆など発展の記録、ペンや万年筆、印章の歴史、さらには計算器具、タイプライターなどの展示もあって勉強になる。そこでは、人類が「記録」という営みに如何に取り組み技術を発Bungu- outline x03展させてきたかを自覚させてくれる。こじんまりした小さな「資料館」であるが中味は圧巻である。この資料館の紹介と展示より見る「書く道 具」文化発展へのレビューを記してみた。

日本文具資料HP: http://www.nihon-bungu-shiryoukan.com/02.html

東京・王子の「紙の博物館」訪問

―紙文化の歴史と社会的意味を伝える博物館を訪ねる―

paper museum- Logo x01 有史以来、紙は情報と知識の伝達手段として、また、便利な生活材料として社会paper museum- Hall x01文化の発展に重要な役割を果たしてきた。歴史における紙技術の伝播や発展も興味深い。こういったことを実感させてくれる博物館「紙の博物館」が東京・王子にあった。先日、この博物館を見学してきた。
この博物館では、世界史的な視点での「紙」の歴史とその社会文化的なインパクト、日本で独自の発展を遂げた「和紙」の歴史や製法、近年の製紙産業の成立paper museum- history x01と発展の歴史、現代の紙の多様な形態や役割などを詳しく紹介している。この博物館は、当初、明治初期の製紙会社「抄紙会社」(後の王子製紙)の歴史史料を展示する「製紙記念館」であったが、1998年、施設の大幅な拡張整備を行い現在の「紙の博物館」となったもの。
短い時間の訪問であったが、紙の文化的な役割、近代文明発展の担い手となっている紙の存在について、改めて知る貴重な体験であった。これは、このときの印象。

横須賀港と旧横須賀製鉄所(造船所)を訪ねる

―幕末・明治の横須賀製鉄所の役割とその後の横須賀港―

Yokosuka- logo 05  昨年、東京産業考古学会企画によるツアーに参加して、横須賀市にある旧「横Yokosuka- View 01須賀製鉄所」周辺と製鉄所創設者フランス人技師ヴェルニーの「記念館」を見学してきた。現在の横須賀港の大部分は自衛隊と米軍の基地となっていて立ち入りができないが、海岸公園「ヴェルニー公園」からは対岸の旧「横須賀製鉄所」で使われたドックや港湾施設が確認でき歴史の変化を感じる。公園内に設立されている「記念館」には、設立当時の横須賀製鉄所の沿革や当時Yokosuka- Museum x01の機械器具などが展示されていて、欧米技術に追いつくため幕末・明治にかけて近代製鉄の技術習得に並々ならぬ努力を傾注していたことがわかった。また、横須賀のその後の姿も確認できる訪問であった。これはこのときの訪問記録。

犬山城下とカラクリ館を訪ねる

  犬山城下町の魅力とカラクリ人形の匠技を見た!

Inuyama- illust x01最近、機会があって愛知県の犬山市に行ってきた。ここには室町時代16世紀にInuyama- town x01創建された国宝「犬山城」があり、また、江戸期の城下の町並みや当時の人形神輿祭りの雰囲気を色濃く残している。私は、この犬山城の天守閣のほか城下にある犬山市文化史料館、カラクリ館などを訪ねてみた。糸組と歯車で自動的に動く“からくり人形”のInuyama- Doll x16博物館は特に興味深い。精密な自動人形製作の「匠技」は、後の日本の機械工作技術形成のベースになったともいわれている。そこには現在の日本の人型ロボット製作のコンセプトに生かされているという説明も納得できる。短い時間であったが、このような“カラクリ”人形の背景と魅力を堪能できたことは幸いであった。以下は、このときの印象とカラクリ館の概要を記したもの。

名古屋郊外の「明治村・機械館」を訪ねる

―明治期の社会と産業発展を展示するテーマパーク

Meiji- logo x01 名古屋郊外の犬山にあるテーマパーク「明治村」に行ってきた。この明治村Meiji- Illust x03は、明治期に建てられた日本の伝統建築物や欧米様式の建造物を全国から移設・復元し展示している。 国の重要文化財に指定されている建物も多く、歴史遺産維持の点でも重要な役割Meiji- Building x11を担っている。また、明治の産業勃興期に使われたさまざまな産業工作機械類も合わせて展示公開している。この明治村と産業展示施設を興味深く見学することができた。これは、このときの見学記。

佐賀・三重津海軍所跡と佐野常民記念館

- 幕末・佐賀藩の技術的挑戦の跡を見る

Mietsu- Illust x01.JPG 昨秋に佐賀を訪問した際、世界遺産に指定された三重津海軍所跡を訪ねてみMietsu- Outlook x01.JPGた。 これは、幕末、九州の佐賀藩による造船と海軍訓練を目指した「三重津海軍所」の跡を示す遺跡で、海軍所の設立に関わった佐野常民の記念館とともに公開している。この遺跡は有明海に注ぐ早津江川河畔にあった。佐賀藩は、鎖国下にMietsu- Old x02.JPGあった日本の中で最も熱心に近代科学技術の導入を図っていた藩の一つである。この先進性と江戸末期の技術的挑戦を示す貴重な記念碑がこの遺跡であった。訪問は非常に印象深かったが、これはその印象記。

川島織物文化館を訪ねて

— 西陣・綴錦の芸術性を今日につなぐ貴重な博物館――

kawashima- Logo x01   川島織物(現川島織物セルコン)は京都の伝統産業、西陣織物門企業の一つ。Kawashima- Museum-x02この川島織物が日本の伝統的な染織技術と織り技術の粋を伝えようとして設立したのが「川島織物文化館」である。この文化館には、日本の歴史的織物作品をはじめ、世界各国から収集した多様な染織品が展示してある。特に、川島Kawashima- Tsuzure -x01の絵画を越えるほどの美術織物の展示が見事である。この秋、京都に旅行する機会があったので、ここに立ち寄り見学させてもらった。

そこでは、伝統的産業技術と芸術の融合が溶け合う日本独自の技・芸の結晶が感じられ感動したのをおぼえている。この訪問の体験記録。

島津製作所「創立記念館資料館」を訪問  

Shimazu- Illust x04

ノーベル賞技術者も生んだ島津製作所のルーツを訪ねる。島津製作所は明治以降百年以上の歴史を持つ京都の名門企業。この島津が創立100Shimazu- Hall x01周年を記念して、1975年「島津製作所創立記念資料館」に設立した。一度、この史料館を訪ねてみたいと思っていたが、今年秋、京都へ行く機会があったので立ち寄ってみた。
この資料館は、創業時代の建屋を改造して博物館にしたもshimazu- diisplay x06ので、創業から現在に至る同社の製品開発、企業の発展を創業時のエピソードを交えて詳しく紹介している。なかでも創業二代にわたる源蔵氏の関わった製品開Shimazu- Illust x02.JPG発の歴史が現物で展示されてあり非常に興味深い。明治初期の産業勃興期における産業技術者の息吹を感じることが出来る資料博物館となっている。以下は、この訪問記録。

日本銀行「貨幣博物館」を訪ねて

JOB- Illust x10   東京・日本橋にある日本銀行「貨幣博物館」を久しぶりに訪ねてみた。この博物BOP- Entrance館は、日本銀行金融研究所が歴代集めてきた「貨幣」のコレクションを歴史解説と共に一般に公開しているもの。博物館は1985年に開館され、その後、2015年に大幅なリニューアルを施し現在に至っている。
JOB- coin medieval x02館内には古代から現在に至るまでの日本の貨幣の歴史(古代から近現代まで)、世界の貨幣・紙幣を実物と複製、画像などで詳しく紹介している。また、貨幣や硬貨の展示だけでなく、日本の金融制度の流れも図表、文書、パネルで詳しく解説していて、「お金」が歴史と市民社会の中でどのような役割を果たしてきているかがよく理解できる。この訪問したときの印象を記してみた。

東京「郵政博物館」を訪ねてみた

ーー 郵便制度に現代通信文化のルーツを見た

Postal- Illuust x01 先日、東京下町にある「郵政博物館」を訪ねてみた。この博物館は葛飾押上の東京Postal- outlook x01スカイツリータウンの中に設けられている。郵便制度の成立は、古今東西を問わず近代社会に不可欠な通信インフラと情報伝達の原点といってよいかも知れない。日本は、明治4年(1871)に欧米の郵便制度を導入して開始して150年になる。そして、郵政事業として手紙、ハガキ、小Postal- Illuust x02包、電子通信など多様な形態の発展を遂げている。こういった郵便通信手段の歴史と現代を伝えている博物館が「郵政博物館」であった。館内の展示は、歴史的な文書伝達手段やその変遷、情報と通信のあり方、情報文化の多様性など現代社会を支える社会システムついて考えさせられる訪問であった。今回は、こういった郵便事業と通信手段の発展を「郵政博物館」に依拠しつつ探ってみた。


富士フイルム「写真歴史博物館」を訪問

                  — 写真の歴史と感光フイルムの変遷を知る

Fuji- M- Logo x02 事務機やフイルム、カメラメーカーとして知られる富士フイルムが、東京・六Fuji- M- outlook x01本木に自社のショールームと併せて「写真歴史博物館」を開設した。今回都心に出た折りに、ここを訪ねてみた。比較的小さな施設だが、自社のカメラ群、特にフジカなどの歴代モデルを展示するほか、内外の写真技術の発展を示す歴史コーナーがあって訪問者の興味をFuji- M- outlook x02誘う博物館であった。また、随時、写真展、フォート・ギャラリーなどを「富士フイルム・フォートサロン」として開催し、写真好事家の集まる場所ともなっている。写真が一つの市民文化となっていることを示す施設であった。この記事は、その訪問時の印象を記した。


釜石の「鉄の歴史館」を訪ねて

   日本の製鉄のルート釜石の鉄を語る歴史館であった

Iron Museum- logo x1「橋野鉄鉱山」訪問の後、釜石市内にある「鉄の歴史館」を訪ねた。博物館には、iron Museum - Outlook x02橋野・大橋の高炉跡の詳しい解説と共に、釜石の製鉄の歴史を幅広く紹介する作品が豊富に展示されている。古来の伝統的製鉄の姿から江戸時代末期にかけての西洋式近代高炉の建設、この技術開発Iron Museum- Oshima x01に貢献した大島高任の事跡、本格的に製鉄業に進化した釜石田中製鉄の姿、その後の新日本製鉄釜石事業所の展開などの歴史を示す豊富なドキュメント、写真、実物大モデルなどを展示する本格的な「鉄の歴史館」Iron Museum- outlook x02である。短い時間の訪問であったが、釜石の製鉄の歴史、ひいては日本の製鉄の歴史について学ぶことが多かった。
前の記録「橋野鉄鉱山を訪ねる」とともに見ていただければ幸いである。

(HP https://igsforum.com/Kamaishi%20Hashino-J)

釜石の橋野鉄鉱山遺跡を訪ねて

Hashino- illust x07今年6月、釜石の製鉄所と世界産業遺産に指定された橋野鉱山跡を訪ねた。目Hashino- F Stone x01.JPG的は、現在新日鉄住金釜石事業所となっている釜石の製鉄所の来歴を知ること、江戸末期に高炉築造を成功させ、後の八幡製鉄につながる製鉄業発展のルーツとなった橋野鉄鉱山をこの目で見ることであった。短い旅行ではあったが、旧来の“たたら製法“に代わって西洋式高炉の建設を目指した橋野の鉄鉱山Hashino- mining x06跡、高炉跡を見学することで、江戸から明治にかけての日本の製鉄技術開発の努力過程を幾分か知ることができた。以下、この「橋野鉱山跡」の現状を中心に釜石における製鉄業の展開をまとめてみた。


三菱みなとみらい技術館訪問

      ―三菱重工の技術挑戦をみるー

MHI Illust x02 最近、横浜みなと未来地区にある「三菱みなとみらい技術館」を訪ねてみMHI general x01た。よく知られるように三菱重工は日本を代表するマンモス総合重工業企業の一つである。電力開発、タンカー、鉄道車両、航空機、宇宙産業開発などの技術開発で成長し、世界でも知られる有力企業となっている。この三菱MHI general x04重工が、1994年、横浜のみなとみらい地区に技術センターを作ったことから、この一部として設立したのが「三菱みなとみらい技術館」であった。

技術館では、三菱重工の現在技術開発を進めている事業、環境・エネルギー、深海開MHI space x-02発、航空機、宇宙装置・ロケット、交通システムなどを、実物、模型、シミュレーション装置などを用いて総合的体系的に展示している。私も二度にわたって見学してきたが、現在の科学技術の水準を知ることができると同時に、三菱重工の技術開発がどのような方向に進みつつあるかを体験出来る。なかでも、現在開発中の国産ジェット旅客機MRJの機体模型、H2ロケットエンジンの実物、有人潜水船「しんかい6500」実物分解展示は圧巻であった。


IHI石川島資料館を訪ねる

Ishikawa logo x01石川島資料館―石川島からIHIへー」は、IHI(旧石川島播磨重工業)が工Ishikawa Outlook x02場跡地石川島(現在の中央区佃)に設立した資料記念館である。 ここには江戸時代からの石川島地域社会の成り立ちと来歴、石川島造船所時代からのIHI事業展開を幅広く紹介している。私も、豊洲の「IHIものづくり館」を訪ねたあと、この資料館を見学してきた。訪ねていったのは墨田川沿いの沢山の住宅やビルが建ち並ぶ「リバーシIshikawa worker x01Ishikawa Ship x01ティー21」の一角事務所ビルの一角である。この資料館は、規模としては小さな施設だが展示内容は非常に豊富で、石川島、佃地域の社会文化の縁源を伝えると共に、総合エンジニアリング会社IHI技術開発の歴史を通じた日本の重工業発展、特に、造船業発展の歴史を伝える魅力的な資料展示にあふれていた。


IHIものづくり館 i-Museを訪ねる

IHI- Logo x01東京・豊洲のIHI本社内にあるIHI「ものづくり館」“i-IHI- outlook x03Muse”を訪ねてみた。IHI(旧石川島播磨重工業)は日本を代表する長い歴史を持つ総合重工業企業の一つで、三菱重工や日立、東芝などと並んで日本の造船、重機械開発、社会・産業インフラ、航空・宇宙産業などの分野で大きなシェアを占めIHI- Hayabusa x01る。このIHIが創立150年を記念したのが、2006年設立の「IHIものづくり館 i-Muse」である。この資料館では、1876年「石川島平野造船」から始まって、巨大タンカー、LNG船の開発、ジェットエンジン、橋梁から産業インフラへと事業活動
をひろげた現在までの開発技術の歴史を展示している。日本の産業技術の進展を見る上でも貴重な資料館であった。これは訪問したときの印象を記した訪問記録である。


下田の黒船博物館と開国博物館を訪ねる

―近代化への道を開いた黒船来航と下田開港― (伊豆と韮山を訪ねる旅3)

Himoda-Perryx01先日、韮山の反射炉跡を訪ねた後、下田港にも寄ってみた。下田は、日米和親条Shimoda- Kaikoku x03約締結が結ばれたた後、西洋人が居住するようになった最初の港町である。その
後、「下田条約」によって長崎、横浜、神戸などが開港されるが、西欧社会文化のインパクトが日本に及んだ最初の地である。このため下田には、これを示Shimoda- Kurofune Mx01す数々の史跡が残っている。条約交渉が行われた了仙寺の「黒船博物館」、近くには「開国博Shimoda- illust x06物館」がある。また、当時、日米交渉に当たったハリス邸宅のあった玉泉寺もある。私もこれらに立ち寄ってきた。博物館には、興味深い江戸幕府末期の外交記録や英米人の見た日本の姿、生活記録などが展示されていて、日本が明治に向かって社会変化する日本の様子が映し出されていて、貴重な体験が出来た。これは、このときの博物館や史跡の見聞録で、韮山反射炉建設の時代背景を知る上でも貴重であった。


(伊豆と韮山を訪ねる旅 2)

韮山反射炉を作った江川英龍の住居を訪ねる 

この春、伊豆にある韮山反射炉を訪ねた帰り、この反射炉築造に大いに貢献した江川英龍のEgawa- illust x01旧居を訪ねてみた。江川家は、室町時代から伊豆に拠点を持っEgawa- Bunko x01た武家の家系で、江戸時代には、伊豆韮山を拠点とした「代官」を勤めた有力な家柄である。また、幕末の第36代の英龍の時代には、江戸の海防、対外政策、教育活動などで大いに活躍した。
この江川家の旧邸「江川邸」は、600年以上経った今も建物がそのまま残っていて、現在、日本の重要文化財に指定され、財団法人「江川文庫」が所有となっている。

Egawa- house x04この建物は、史跡博物館として公開されており、内部には、江川家ゆかりの品々、特に、英龍の生涯と事跡を紹介する資料が豊富に展示されEgawa- letter x01.JPGている。この中には、幕末の対外政策に関わる重要資料が多数含まれており貴重な歴史資料館となっている。英龍は、江戸末期、外国からの軍事的脅威が増す中で、蘭学教育塾の開設、品川お台場の築造、韮山の反射炉建設、ディアナ号事件処理などで活躍した人物として知られる。
以下に、「江川邸」を訪問した時にみた邸内の様子、概要、展示、そして、英龍の事跡を追ってみた。世界遺産に指定された韮山反射炉記録の補遺でもある。

参照「江川邸」ホームページ http://www.egawatei.com/


韮山反射炉訪問ー幕末の技術挑戦をみるー

NRF- Illust x01 最近、伊豆韮山にある反射炉史跡を見学してきた。まだ、冬の気配が残る伊豆であっNRF- Furnace x04たが、近くでは桜もほころびはじめ早めの春が訪れているようだった。この韮山反射炉は、幕末、江戸幕府が大砲製造を目的とした作った洋式溶解炉の一つである。この種の反射炉は、外国艦隊の脅威を受け、軍事力の強化の必要から佐賀、鹿児島、山口など日本各地でつくられたといわれる。このうち、史跡として炉跡が残っNRF- Furnace x05ているのは、山口・萩の反射炉とこの韮山反射(試験)炉のみである。特に、韮山反射炉は、実際に稼働していた姿がのこる唯一の施設として重要視されている。このため、国の重要史跡として指NRF- Egawa x02定されているほか、ユネスコの「世界文化遺産」にも指定されている。このため、観光対象としても注目され多くの人が訪れる史跡施設となっている。昨年末には、反射炉の解説や建設の背景などを展示する「韮山反射炉ガイダンスセンター」がオープンし賑わいをみせている。


時計の歴史と文化を刻む セイコーミュージアム

セイコー時計記念博物館:セイコーミュージアム 再訪

seiko2-illust-10x 今年、東京墨田区にあるセイコーミュージアムを再び訪ねてみた。このときの印象と見聞録を記してみた。セイコーミュージアム (旧セイコー時計資料館) は1981年、創業seiko2-building-x01100周年記念事業として設立されている。2012年4月にリニューアルを行って展示が大幅拡大し、時計の進化の歴史、和時計、セイコーの歴史・製品の展示、スポーツ計時体験コーナーなどを設けて時計技術の紹介を行う本格的な産業博物館となっている。ミュージアムはそれほど大きな施設でseiko2-exh-hall-x01はないが、内外の時計の歴史を展示するコーナー、セイコー社の歴史と歴代のセイコー時計が数多く展示され、日本の江戸時代以前に使われた「和時計」も豊富に収集展示されている。そのほか図書館なども備えており、時計の総合博物館として歴史と現代を知る上で貴重な施設である。また、このミュージアムは、インターネットでみられる、「バーチャル・ツアー」(http://museum.seiko.co.jp/virtual/) や「セイコー」の製品群や技術背景を紹介する動画なども用意されている。是非一度訪ねてみる価値がある。

¶  セイコーミュージアムのホームページ:http://museum.seiko.co.jp/about/index.html

長崎・出島の史跡とシーボルト記念館を巡る記録 (2)

シーボルト記念館にみる西洋との知的交流の姿

siebold-illust-x05 長崎・出島からそれほど遠くない丘陵地に「シーボルト記念館」が建っている。シーボルトは、江戸時代、オランダ商館「出島」の商館医師として滞在し江戸時代の日本にsiebold-museum-look-x01西洋医学の神髄を伝えたことで広く知られる、また、日本の動植物、民俗、地理学などを振興させ西欧にも日本を広く紹介した学者としても有名である。このシーボルトの事跡を後生に伝えようと、1989年、長崎市の市制百周年記念施設siebold-museum-look-x04として建設されたのが、この記念館である。私も、長崎・出島を見学した後、この「シーボルト記念館」を訪ねてみた。これはその印象記である。

  • 長崎市「シーボルト記念館」ホームページは下記のアドレスhttp://www.city.nagasaki.lg.jp/kanko/820000/828000/p027288.html

    長崎・出島の史跡とシーボルト記念館を巡る記録 (1)

 長崎・ 出島とシーボルト (1) 出島訪問

dejima-logo-x01  歴史劇場「出島」を訪ねて日本の近代化のルーツを探る

江戸時代の日本は200年間鎖国によって外国との通商、交流を絶っているなか、唯dejima-old-x01一、長崎・出島でのみ西欧との情報、交易の細い糸をつなげてきた。しかし、この周囲600メートルにも満たないこの小さな出島を通じてもたらされた西洋の情報や知識は、その後、日本の政治社会の近代化のあり方に大きな影響を与えている。近年、この出島の復元事業が進んでdejima-restoration-x02いる。
私も、今回、復元の進む出島を直接訪ね見学してきた。 これは、このときの出島復元の様子と記念館を訪問の印象を記してみたもの。


 史跡九州三池炭鉱を巡る (2) 「石炭産業科学館」を訪ねる

―「大牟田市石炭産業科学館」に石炭産業の盛衰を見る

miike-museum-x02 三井三池炭鉱は明治初期から中期にかけて、近代的な炭鉱運営を行うことで明治期の産業革命推進の一角を担った。昭和期になっても戦後復興のシンボルとなり石炭産業と石炭化
Miike- Museum x01.JPG学の興隆が大牟田を含む北九州の周辺地域経済を潤した。しかし、産業構造の急激な変化のなかで埋没、かって栄えた三池炭鉱は1990年代には閉山することとなる。これと前後して三池炭鉱と盛衰を共にしてきた大牟田市は新たな道を模索せねばならなくなる。こういったなかで、三池炭鉱開発の歴史、石炭産業の意義・技術の推移
Miie- Coal block x01.JPGなどを次世代に伝えようと大牟田市は石炭産業に関する総合的な博物館を設立させた。この施設が「大牟田市立産業科学博物館」である。幾つかの三池炭鉱跡を見学した後、私も、この博物館を訪ねてみた。その展示内容と感想は以下のようなものだった。


世界遺産になった三池炭鉱を訪ねる (1) 三池炭鉱関連施設を訪ねる

― 大牟田の炭鉱関連施設跡を訪ね石炭産業の盛衰を知る

Miike- Illust y01.jpg  明治期に日本の近代産業の柱となった北九州の石炭産業の中心地の一つ三池炭鉱跡を訪ねてみた。訪問したのは炭鉱の関連施設、宮原抗、三池港、三池鉄Miike- Miyanohara x01.JPG道跡、そして大牟田市の「石炭産業科学館」である。同じ三池炭鉱の万田抗は時間の関係で訪ねることは出来なかった。この三池炭鉱は明治初期から中期にかけて、近代的な炭鉱運営を行うことで明治期の産業革命推進の一角を担ったと言われる。この炭鉱関連施設は「明治産業革命関連世界産業遺産」の一つにも指定された。しかし、日本の産業構造が急miike-illust-y02激に変化する中で石炭産業は次第に衰退していき、「三池争議」や大規模炭鉱事故などによって1990年代には閉山。その後は鉱山跡の建屋のみが歴史の遺構として残っているだけとなった。今回の訪問はこれら石炭産業の盛衰をたどる旅となった。訪問記録は、三池炭鉱跡を訪ねた時(1)と「石炭産業科学館」訪問(2)と二つに分けて記したが、今回は第一部の「三池炭鉱跡」訪問記です。.


品川の「物流博物館」を訪ねてみた

–物流・運輸のルーツと歴史を探る珍しい博物館logistics-illustx01  古来より「もの」を「運ぶこと」は人類の最も重要な営みの一つであったと考えられる。そして、logistics-building-x02人間はこのために限りない知恵を絞ってきた。担ぐこと、牛馬を使うこと、車輪を使うことから始めて、動力により「もの」を動かす手段をえることで近代産業を成り立たせてきた。こんなことを考えさせられる珍しい博物館が東京・品川にあった。名前は「物流博物館」。そこには、日本の中世から現代に至る物流技術の進化を伝える様々な展示品や史料が展示されている。私も時間を見てこの博物館を訪ねてみた。logistics-history-ex-x01それほど大きな博物館ではないが、日本の「運ぶ」技術の歴史に改めて感じ入った。

博物館のホームページは: http://www.lmuse.or.jp/index.html

 


 

八幡製鉄所と東田第一高炉跡などを巡る

―世界産業遺産に登録された「八幡製鉄」の遺跡yahata-furnas-x01

yahata-logo-x01-office 製鉄産業の振興は明治中期の産業革命の中核の一つであった。その象徴が1901年の官営「八幡製鉄」の設立といわれている。また、八幡製鉄の成功をきっかけとして日本の製鉄業は

飛躍的な発展を遂げ、その後の産業発展全体の基礎が築かれたと評価されている。旧八幡製鉄所の幾つかの遺構がユネスコの「世界産業遺産」に指定されたのはこの理由による。この象徴的な施設が旧八幡製鉄「東田第一高炉」跡と製鉄関連施設跡である。北九州を訪れた際、私もこの地周辺を訪問し、その時の印象を記してみた。


千葉・現代産業技術館を訪問して

現代産業技術の成り立ちを語る親しみのある博物館「千葉現代産業技術館」
Visit Chiba Museum of Science and Industry

chiba-logo-x04 千葉県の市川市に最新の産業技術の紹介と千葉の主要産業の歴史を紹介する「県立現代chiba-m-outlook-x01産業技術館」が設立されている。この科学館は、県内に展開している「京葉工業地帯」の主要
産業である石油化学、鉄鋼、電力、そして日本で取り組んでいる先端産業技術について幅広い科学的見地からわかりやすく紹介している。1992年に設立されたがすでに県の内外から300万人を越える訪問者を集めている人気の産業博物館である。私も、今回、この「博物館訪問」訪ねてみた。このときの印象を記してみた。
この博物館のホームページは http://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/


タイヤの世界メーカーの博物館”ブリヂストンToday”を訪ねる 

♣ ゴムとタイヤの科学が学べるすごい博物館ー-

bs-illustx01タイヤ部門の世界メーカー・ブリヂストンが、その昔、九州・久留米の小さな「足袋」製造会社「志まや」から生まれことはあまり知られていない。このブリヂストンが創立70年を記念しBS-entrance x03.JPGて、同社の製品・技術を紹介するため2001年3月に設立したのが、この「ブリヂストンTODAY」博物館である。この博物館では、同社の創業以来の歴史、開発した技術の粋が紹介されているほ
か、タイヤの構造・機能・役割、先端的タイヤ技術、ゴム開発技術の成果、環境技術の進展などの展示が幅広くなされている。この博物館は、日本初のゴムとタイヤの総合技術博物館との評価が高く、企業研修も含めて開設以来すでに20万人以上の訪問者を数えているという。筆者も、東京・小平市にある「ブリヂストンTODAY」をこの秋訪ねてみた。タイヤは、自動車の動力bs-exhibit-tires-x01を地表に伝え、安全、快適に走行するための「足」であり、余り意識されていないが自動車機能の土台をなす中核装備である。そして、タイBS-F1 exhibition x03.JPG
ヤの技術開発は自動車以上に歴史も古く大切な技術が車の基礎部分を支えていることがわかった。

その意味でも今回の訪問は非常に勉強になった。このときの訪問記録です。


九州・小倉のTOTOミュージアムを訪問する

♣ 博物館で生活スタイルの変化と技術開発を知る

toto-logo-x01 衛生陶器の主力メーカーである”TOTO”は100周年の記念事業として、2015年、同社toto-exhibition-hall-x02の歴史と製品の開発過程を伝える”TOTOミュージアム”を設立した。この博物館は、TOTOの歴史や製品を展示するだけでなく、社会環境や生活スタイルの変化を反映した「水まわり」全体の文化や歴史を豊富な展示と共に伝える貴重な施設となっている。斬新なスタイルの建物と魅力的な展示で、訪問者はすでに10万人を越えたという。私も、このtoto-history-corner-x01評価を知って、今年の夏、同博物館を訪ねてみた。博物館では、噂に違わず非常に優れた展示と親切な案内があって満足した見学であった。おかげで、日本の衛生陶器の進化や技術、その中で主導的な役割を果たしたTOTOの役割や歴史、技術開発の歴史を改めて知ることが出来た。このときの見学内容を記してみよう。

(The full report is available by: https://igsforum.wordpress.com/new-info-and-report-museum-visit/ ) And also refer to :” TOTO Museum” ‘s web: http://www.toto.co.jp/museum/


世界産業遺産、九州・山口を巡る ③ 長崎の世界遺産遺跡

♥ 長崎造船所と関連世界産業遺産の訪問

nagasaki-zosen-kibaba-01  日本の造船産業技術や船の動力となる蒸気機関の発展を促すきっかけとなったのは幕末・明治に先駆的な動きを推進した機関の一つが「長崎造船所」とその関連施設であった。これら長崎の史跡は役割が評価され2015年には「世界産業遺産」に登録された。こういった背景を受けて、今回「世界遺産」指定されたこnagasaki-zosen-illust-x03れらの施設や跡地を見学してみた。特に、長崎造船所の歴史を展示する「史料館」を見学することができたのは成果だった。そこでは、日本の造船技術のルーツや初期のエピソード、発展の軌跡など多く学ぶことが出来た。この記事はこのときの訪問記録である。ただ、長崎造船所がまだ現役の工場であることから非公開となっていて見学できなかったのは残念であった。


世界産業遺産・九州・山口を巡る② 鹿児島の産業遺跡

♥ 尚古集成館と鹿児島の世界産業遺産を訪ねる

  Kagoshima- W Heritage x03長く鎖国政策をとっていた江戸時代の末期、鹿児島の薩摩藩は、西日本の諸藩と同様、押し寄せる西欧の軍事・植民地化圧力を強く受けていた。このため薩摩君主島津斉彬は、これら脅威に対抗するため「集成館」という軍事・産業の近代化を図る事業を1850年代に開始する。これは、砲身を作るための製鉄鋳造、西洋様式の大Kagoshima- Illust x07型造船、綿紡績事業などの近代工場を作り上げることであった。
この施設群の遺跡が現在でも鹿児島に残っており、2015年、日本の近代産業開発ルーツの一つとして「世界産業遺跡」に指定された。これら集成館関連遺跡は、鹿児島磯地区の「仙巌園」周辺に点在しており、反射炉跡、溶鉱炉跡、造船所跡、紡績所跡、尚古集成館、紡績所技師館などがこの対象となっている。特に、「尚Kagoshima- Shoko x01古集成館」は、江戸末期の薩摩藩の産業近代化を目指した集成館事業の全体像を伝える貴重な資料館となっていて重要である。
Kagoshima- Illust x02 私も今回九州を旅行する機会があったので、幾つかの集成館事業の遺跡と共に「尚古集成館」を訪問してきた。以下はこの訪問記録である。これらは日本の近代産業史をみる上で貴重な施設・遺跡群であると感じた。

 ♥  歴史資料館にみるソニーのルーツ

Sony- Ibo 01 ソニーは戦後の日本を代表す♣る電気電子産業のパイオニア企業である。終戦直後、すべての産業基盤が失われた中で、二人のエンジニアが小さな町工場「東京通Sony- Archives building信工業」を立ち上げ、その技術の革新性によって世界的な電気産業企業に育てあげた事跡は広く知られている。この足跡をたどる資料館がソニー揺籃の地、東京・品川に建てられている。名称は「ソニー歴史資料館」である。今年春、この資料館を友人と二人で訪ねてみた。施設はそれほど大きいものではなかったが、ソニーの開発した歴代の記念製品250点が創業時のエピソード共に展示されている。ソニーの技術開発の挑戦と歴史を確認Sony- Exh hall xxできるだけでなく、戦後日本の電気電子産業の盛衰と発展をみる上でも貴重な施設であることを感じた。以下は、この見学時の印象を記した記録である。(注:館内の写真撮影は禁止されていたので、掲載写真は、同社のWeb画像、パンフレットなどを利用している。

 

♥ 明治日本産業革命の原点ー萩の世界産業遺産をみる

九州・山口 世界産業遺産関連博物館を巡る ①

Hagi logo 2015年、日本の歴史的な産業遺跡の幾つかが「明治日本の産業革命遺産」としてユネスコの「世界遺産」に登録された。このうち山口・萩市は、反射炉遺跡、造船所跡、松下村塾など6遺跡が指定された。萩市では、この登録を記念し「学び舎」という施設を設け、市内の遺跡の紹介と解説をしている。筆者は、この夏、九州・山口を訪問する機会があったので、このHagi- Illust 05 heritages「学び舎」を含め幕末の産業遺跡を訪ねてみた。萩(長州)は明治維新革命を主導した有力な政治家や工業の近代化を推進させた人物を多く輩出したことで知られている。今回のユネスコの位置づけでも、萩地域が明治産業
革命のルーツを形成した地域の一つとして注目している。訪問は短時間だったが幕末の時代背景と工業近代化の黎明期の雰囲気を感じることが出来たと思っている。
以下は、このときの訪問印象記録である。

(注:登録された世界遺産そのものはすでにHPで紹介しているので、参照していただきたい)

♥ オリンパス技術歴史館「瑞光洞」を訪ねる

Olympus microscop Illst 03東京都八王子にある「オリンパス技術歴史館」は“光学機器メータとして発展してきたオリOlympus camera Semi Olympus
ンパス社の光学技術の歴史的展開、特に顕微鏡、カメラ、内視鏡分野の技術的発展を内外に紹介する貴重な産業博物館である。この博物館は、同社が1920年代開発したカメラ用レンズ”瑞光“にちなんで、「瑞光洞」と名付けられている。今年春、この「技術歴史館―瑞光洞―をはじめて訪れた。
オリンパス独自のカメラ技術展示だけでなく、歴代の顕微鏡、現在使れている工業用や生物・医療Olympus Endoscope xxx用の高性能顕微鏡、そして世界でも大きなシェアを占める内視鏡技術の粋をよく伝えている。印象深い訪問であった。

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「オリンパス技術歴史館」自身のホームページは:http://www.olympus.co.jp/jp/info/2013b/if130925zuikodoj.jsp


 ♥   パソコン・ファンには必見の「理科大近代科学資料館」

TUS-Museum Study.JPGTUS-Illust 007東京飯田橋にある東京理科大学は、明治時代に作られた洋館風の校舎を模様替えし1980年代に設立された。この資料館は日本で有数の計算機、コンピュータ関係のコレクションを誇っていることで知られる。私は、数学に詳しい友人と一緒にこの博物館を4月訪ねてみた。これは、そのときの印象を記した訪問記。 「近代科学資料館」:のホームページは:     https://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/


♥  JCII カメラ博物館訪問; カメラの新しい魅力を訪ねて

camera - illust02.jpg  写真Camera – 100 years撮影は最もポプラーな趣味であると同時に人々の生活文化に大きな影響を持ってきた。この中にあって、日本の写真機器カメラ製作は高い技術力を誇り、現在、世界の中でも最も高い評価とシェアを維持している。キャノン、ニコン、コニカ、オリンパス、リコーなど日本の光学メーカーは、これらの技術開発と製品化で中心的な役割を果たしてきた。私は、これら技術開発の歴史を確かめたくて、東京・半蔵門に日本カメラ博物館を訪ねてみました。以下はこの訪問記録です。「カメラ博物館」のホームページは: http://www.jcii-cameramuseum.jp/


 


 


 

♥  世界遺産「明治日本の産業革命遺産ー九州・山口」を訪ねてみよう

(Currently English only; Japanese language is preparing)

Web Meiji Industrial heritage xyユネスコの「世界遺産」に九州・山口を中心とした幕末明治期の産業施設遺跡群が2015年7月登録された。こPanda Illust xxれは、非西洋世界アジアで初めて産業革命と産業近代化を果たした日本の挑戦がグローバルな価値のとして認識されたことを示すだろう。登録の後、詳細な説明がWeb上に掲載されているので紹介する。英文による動画も用意されており、日本のみならず、アジアの若い世代にも参考になると思われる。必見である。私も時間を見て施設を実際に訪ねてみたいと思っているところです。「明治日本の産業革命遺産」のホームページは:
http://www.japansmeijiindustrialrevolution.com/